2016年08月15日

去就 隠蔽捜査6

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作者は、今野敏。

【本の帯】

大森署管内で女性の連れ去り事件、さらに殺人が勃発。
ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立する。

家庭でも娘にストーカー騒動が発生。

予想不能の事態が公私に続発して…不穏な緊張感漂う最新長篇!

【読書後記】

いつも本は図書館から借りて読んでいるんだが、今回は書店で買って読んでしまった。

買い物のついでに、本屋を覗いたら目の前に平積みされていた。

チラ見して通り過ぎようと思ったが、いかんいかん。

勝手に手が動いていしまった。

気がついたらレジの前に並んでいた。

今野敏の隠蔽捜査シリーズだ。

見つけてしまったのが運の尽きだった。

1600円もしたのに、一気読みしてしまった。



人公は、変わり者の警察署長。

警視長という階級で、キャリア官僚の出世頭だった。

息子の不祥事で、今は所轄の署長に降格している。

その幼馴染が、警視庁本部の刑事部長。

世間知らずで、正義感だけが強い警察署長と苦労人の刑事部長が対立しながらも問題を解決していくおなじみのストーリーだ。

特に推理やアクションがるわけではないが、会話文が多くスピーヂィーな展開が魅力になっている。

署長と刑事部長の掛け合い漫才みたいな会話も面白い。

警察小説なので事件は発生するが、ストーリーの主軸は警察内部の権力闘争の記述が多い。


敵は警察内部の上司であったり、組織論を振り回す同僚だったりする。

今回の悪役は、警視庁第二方面本部長。

東京の第二方面(品川区と大田区)の所轄を統合する本部長なんだが、階級は警視正。

署長が警視長だから、組織上の上下と階級上の上下が逆になっていることから起こる対立が軸になっている。

そこに、ストーカー事案から、猟銃を持った犯人の立てこもり事件へと発展した事件が絡んでくる。

SITが出てきたり、テロ対応の専門チームが出てきたり・・・・・。

あっという間の数時間だった。


いや〜!

読書って本当に楽しいもんだなあ。




posted by 田沼 at 20:53| 福岡 | Comment(0) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月07日

デビル・イン・ヘブン(カジノ特区で連続殺人事件)

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作者は河合莞爾(カワイカンジ)。

【本の帯】

警察小説、未来形!


2020年、世界的なスポーツの祭典と同時に創設された「カジノ特区」。

その暗部には唾棄すべき巨大な悪意が蠢いていた!

君臨する「天使」に審判の刃を向けるべく、凶弾迫る中、刑事・諏訪は汚濁の檻に挑む!

一気読み間違いなし!

予測を裏切る、大興奮! !

最注目の新鋭による、傑作エンターテインメント!


【読後雑記】

武蔵野市の雑居ビルから、一人の老人が転落死するところから物語が始まる。

現場には「黒い天使」のトランプが落ちていた。

主人公の刑事・諏訪は犯罪と見て謎を追うが、直後、埋め立て地にできたカジノ特区「聖洲署」への異動命令が下る。

聳えるタワー、巨大歓楽街、謎の自衛集団、死神と呼ばれる男、そして青眼の天才ギャンブラー伝説・・・。

東京湾に出現した楽園には、地獄の扉が開いていた!


全体的に、不気味な雰囲気が常に漂っている。

暗黒街を操っているボスが誰だかわからないからだ。

半分ほどを読み進めていくと読者には犯人が分かって来るんだが、主人公たちにはわからない。

できる物なら教えてやりたいし、警告してやりたいんだがそんなことができるはずもない。

あんたが信じているそいつは犯人側の人間だし、支援者自体が暗闇の中のボスなんだ!・・と。

仲間が死に、愛する人の命が奪われたことに犯人像が浮かび上がるんだが・・・・・。


ジリッ、ジリッと背中に犯人が近づいてくるような不安を感じながら、それでも読むのを止められない作品だった。




posted by 田沼 at 20:50| 福岡 ☁| Comment(2) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

ペトロ 今野敏

【作者紹介】

今野敏(コンノビン)

78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。

『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年には『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。


【本の帯】


考古学教授の妻と弟子が相次いで殺された。

双方の現場に残された古代文字の意味とは?

刑事と教授、異色コンビが真相に迫る!



【出版社の内容説明】


高名な考古学教授の妻と二番弟子が相次いで殺された。

それぞれ現場の壁には異なったペトログリフが刻まれていた。

日本の神代文字と、メソポタミアの楔形文字だ。

これらは犯人が残したものなのか?その意味は?

警視庁捜査一課の碓氷弘一はペトログリフに詳しい人物を探し求める。

そして出会ったのは、考古学・言語学・民俗学に通じ、さらに鋭い議論のテクニックを持つ、風変わりな外国人ージョエル・アルトマン教授だった。

刑事も教授も、真実を究める姿勢は同じ。

捜査のプロと学問のプロが、強力タッグで犯人を追いつめる。


【読後筆記】

スパイ物から空手や拳法のアクション物、リアリティのある警察小説等々の分野で多くの作品を出しており、ハズレが少ない作家と思っている。


「ペトログリフ」というのは、古代文字や記号を示す学問的な用語らしいが、虚と実を織り交ぜたて作品を造り上げる点が今野作品の妙である。

本の帯にある「古代文字が関係する殺人事件」という設定に、ついつい手が出てしまった。

かつては、イコンや沖縄遺跡、古代史ゲームを扱ったシリーズにはまったこともある。

書店で平積みされているのを視たら無視することができなかった。


神武天皇以前に朝廷が存在し、その時に使われたかも知れない文字をディテールにしているところが、発想としておもしろい。

また、警視庁の警部補と民俗学者が犯人を古代文字の謎を解き明かし、ぎこちない雰囲気を持ちながらの二人が犯人を追い詰めるストーリーにも魅了された。

刑事捜査に民間人が参加できるとは思えないが、そこは小説のおもしろみとして許容の範囲としたい。




posted by 田沼 at 22:00| 福岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする