
平日にショッピングモールを訪れると、通路の椅子でボーっとしている人がいる。
暇そうだが、時間のつぶし方としては上級者のように思える。
だって、金もいらないし、人に迷惑もかけていない。
冷暖房完備で、いつでもだれでも実施可能な趣味と言えなくもない。
せっかちで飽きやすい私には向いてない暇つぶし法ではある。
町の図書館だってそうだ。
明らかに、定年退職者と思われる人が、ゆっくりと本を読んだり、調べ物をしたり、ビデオを見たり・・・。
冷暖房完備て低予算、目的的行動という点では、暇つぶしランキングのチャンピオンだろう。
これも、私には向いてない。
本を借りたら、さっさと帰ってしまうのが私流。
家庭菜園は何がしかの予算がかかるが、大きく身を付けた野菜を観るのは楽しいし、収穫の喜びもある。
収穫物を家族に配って喜ばれるという付加価値さえ付いている。
ましてや、孫と一緒に作業すれば楽しいことこの上ない。
映画も予算を必要とするが、映画会社の会員になればいつでも1200円で観られる。
ポイントを6つ貯めれば、一回分の鑑賞代がタダになる。
高級なソファーに座って、ゆっくりすると気分がいい。
映画鑑賞という、ちょっと品のいい趣味を持つというのもいいもんだ。
月に一度くらいリッチな気分になるのも、精神安定上有意義というものだ。
ジョギングやウオーキングは健康にいいが、私がやるといかにも「ダイエット中です」と言わんばかりの悲壮感が出てしまう。
釣り、ドライブ、小旅行なども、たまにはいいかもしれない。
ストレスが少ない毎日なんだが、やっぱり気分転換はいるだろう。
町の行事やボランチィアにでも参加すれば、知り合いに会って、小山話に花が咲く。
人との交流は、適度であるとストレス解消になる。
孤独感、孤立感を解消することにも通じるように思う。
引きこもりは、高齢期のうつを発症しやすい因子がいっぱいだ。
こんな暇つぶしを日替わりでやっていると、定年後の毎日も実に忙しいもんだ。
明日は、放生会にでも行ってみようか。