2016年09月02日

渇いた夏(20年前の殺人) 

作者は、柴田哲孝。

【本の帯】

死の直前、伯父が遺したものは何を語るのか。

亡き母の妖艶な写真、殺人事件の調査記録、そして謎の女……。

暴いてはならない過去だったのか!

20年前の忌まわしき事件と、再びの殺人……。

伯父の不審死の真相を追求し始めた、探偵・神山健介が自ら解いた封印とは?

【読書後記】

都会の生活に疲れた私立探偵が主人公。

故郷へ帰って来るシーンから物語が始まる。

叔父が自殺して、そのアメリカンハウスを引き継ぐためだ。

しかし、叔父が自殺するなんてどうしても納得いかない。

そこに、叔父の愛人だった女からの捜査依頼。


事件の発端は、20年前の幼児レイプとその犯人の逃走事件だった。

この20年前の事件・・・というフレーズが実に好きなんだ。

この事件に関わった人々を訪ねる内に、事件の真相がだんだん見えてくるというお決まりのストーリー。

今か今かと解決を待つ読者を引き付ける。



半分も読み進めると、犯人は大体分かって来る。

それでも、ラストに向かってページをめくる指が止められない。

最後は、映画にでもなりそうなカーアクション。

魅力いっぱいの探偵小説だ。

しかも、しかも、最後には大どんでん返し。


ストーリーは、殺伐としたハードボイルドばかりではない。

湖をバックにした小高い丘に建つアメリカンハウス。

夏なのに柔らかい風が吹き抜けていく。

そこに集う同級生たちが、癒しを醸し出す。

何か牧歌的な雰囲気も漂っている。


私立探偵・神山健介ものはシリーズ化されて、この後数冊が出版されているようだ。

引き続き飽きるまで読んでやろうと思っている。




posted by 田沼 at 20:56| 福岡 ☀| Comment(0) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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