
だからこそ、年金生活者にはかけがえのないお金だ。
しかし、そのまま普通預金するだけなら減っていく一方。
定期預金にしたって、金利より手数料の方が多くなるかもしれない。
投資なんかに費やせば、せっかくのお金を無駄にしかねない。
それならばと、確実に増やすことだけを考えたのが退職当時の同僚。
利用するのは、退職金優遇の定期貯金だ。
半分を投資信託に、半分を定期にすれば金利がさらに高いですよ!・・・なんてのもあるんだが一切無視。
3ケ月もので2%前後の金利が稼げるから、1年で4回に分けてころがすのがいいと教えられた。
面倒くさそうにも思えたが、定年したらどうせ暇なんだからとやってみることにした。
それが、昨年の3月のことだ。
退職金が4月末くらいに出たので、すぐにその銀行の優遇定期へ。
3ケ月後、次の銀行へ。
さらに3ケ月後は、何々信用金庫へ。
最後は、何々信託銀行だった。
これで、終了とするのがセオリーなんだが、もう一つ労金がある。
退職後1年を超え、2年に満たない人用の優遇定期だ。
利率は十分の一ほどに落ちるんだが、1年間預けていると一般の定期なんかより格段に高い。
夫婦二人でのちょっとした旅行代にはなりそうだ。
かくして、退職金の優遇定期の5回目がスタートした。
退職後の1年間と、これからの1年間。
トータルでン十万は稼いだことになる。
実際にかかった労働時間は、これまたトータルで10時間ほどだろうか。
面倒くさいことこの上ないんだが、やってみる価値はあったと思う。
小遣い稼ぎも、趣味の内・・・というところだ。