またも誘惑に負けて買ってしまった。
今野敏の最新作。
【本の帯】
ついに、作業班への配属を任命された倉島。
そんな折、ロシアの美人ホステス轢死事件が発生。
警察は事故と自殺の両面で捜査を開始するが、事件はロシア人の殺し屋、オレグによる暗殺だという証言者が現れた。
国益とプライドをかけた防諜戦争の行方は…。
そして倉島は真のエースになれるのか!?
公安捜査官の意地とプライドがぶつかり合う、警察小説の真骨頂!「倉島警部補」シリーズ。
【読後感想文】
公安の外事一課 倉島警部補シリーズの最新作。
自分以外5人の公安マンを選択し、チームとして使ってのミッションが描かれている。
自分に反発したり、羨んだりする公安の後輩たち。
先輩を使うのにも気を使う。
そんな主人公の心の内を丁寧に書き上げている。
また、ロシアから日本にやってきた殺し屋の存在。
全く姿を見せない殺し屋。
一般の刑事警察では夢物語の世界だ。
その連中との対立も面白い。
殺し屋の正体を知った時から一挙にラストスパート。
地味なんだが、一歩一歩確信に迫っていくストーリーが小気味いい。
一気読みしたくなる作品だった。