陶器市のなんだから、陶器の売り買いばっかりと思ったら大間違い。
年に一度のお祭り、イベントとしての要素も併せ持っている。

何しろ、駅前の大通りを3kmにわたって車両を止めて、昔でいうところの歩行者天国にしてしまったんだ。
もともと陶器市は、残り物や粗悪品、お弟子さんの作品を店の前に並べて安く売っていたのが始まりだったらしい。
そうすることによって、収入が安定すればうれしいに違いない。
若い世代が陶器づくりに興味を持ってもらえれば、後継者を育てることもできる。

多くの人が陶器づくりにかかわれば、新しいデザインや造形が生まれるはずだ。
そんなことを考えた人が、いたとかいないとか・・・。
歴史は流れ、最近では新作の発表会も兼ねているし、ガラス製品や木工製品の店も立ち並んでいる。

お祭りの縁日に立つ出店もいたるところに並んでいる。

焼き鳥やゴム風船釣りまであるから、子どもでも楽しい。

うどんやカレー店が数十メートルごとに立ち並んでいて、呼び込みの元気な声も常に聞こえている。
その店の小学生や中学生、高校生が手伝いに駆り出されているようだが、これも地方の祭りにはよく見かける光景だ。
陶器市の期間は一週間ほどあるが、平均すると一日20万人ほどの人が訪れるという。
観光客の一人が買い物に1000円も落とせば、一日2億円の経済効果を生み出すことになる。
もし、5000円なら・・・、10000円なら・・・・と考えると、途方もない金額になりそうだ。
有田市をあげての一大イベントに発展したということになるだろう。