
古賀市の山奥にひっそりとたたずむ山里の温泉地だ。
昔、この地に都落ちした侍がたどり着いたが、病に伏してしまった。
しかし、日頃から信仰している薬師如来が夢に現れ、「この山里の谷川に薬水を流す。これを浴びるもよし、飲むもよし。必ず病は癒えるだろう」とのお告げがあった。
早速お告げのとおりにしてみると、みるみるうちに病が癒え、すっかり元気になった。
その後、侍は出家し、この地に戻り小さなお寺を建て、薬の里にちなんで「薬王寺」と名づけたという伝説が残る。

元々の温泉地は、小さな川沿いに立ち並ぶ温泉旅館であり、いまだに風情ある姿を残している。

健康センターを小ぶりにしたような建物にホッとしながら、入管。
靴をロッカーにあずげて、そのカギをフロントに出すと700円で入管の手続きが終了する。
右手に和風レストラン・・・食堂?
案外、庶民的な価格に一安心する。
風呂に入ると、薬湯のにおいが鼻にツーン!
内湯の湯船はゆったり10人は浸かれそうな温湯だ。
半分がジェットバス+寝湯になっている。
外に出たら休憩所や仮眠室まであるので、一日何回でも湯につかって過ごすことができそうだ。