ブログネタに困っているので、本で知ったことを偉そうに語る記事。
全くの受け売りだ。
結論を先に書いておこうかな。
「食料自給率というまやかしの数字に一喜一憂することなく、自ら第一次産業に直接触れ、自分に出来ることをやる」ことが大切なんだろう。
日本は食糧の自給率が低い・・・これは常識中の常識のように思っていた。
だから、「諸外国と仲良くすると共に、国内の第一次産業を保護しなくてはならない」と確信していた。
その考えは今も変わらないんだが、「食料自給率が低い」というのは怪しいように思えてきた。
1 自給率100%とは
もし何かあって外国からの輸入がすべて0になったら、自給率は100%になる。
単なる計算上の問題だ。
そうなった時には、国内に多くの餓死者が出るはず。
それなのに自給率100%を目指すのか。
そんな計算上の目安で、日本の農業が語れるのか。
第一、今の日本と諸外国の関係を考えると、輸入が0なんてあるんだろうか。
工場を諸外国に建設したり、金融補助を行ったりしている日本に対し、農産物を全く輸出しない国が今後現れるのか。
大きな疑問だ。
2 食料自給率の計算の怪しさ
「自給率が低くなりつつあるということは、国内生産量が減ってきている」んだろうなと思っていた。
しかし、それは、計算上のまやかしのようだ。
計算上、日本の生産量が増えても、それ以上に外国からの輸入が増えれば自給率は低くなる。
そう考えると、国内生産量と自給率とは必ずしも一致しないようだ。
さらに、食料自給率というのはカロリー上の計算であるらしく、肉類がベースになった計算だという。
野菜や果物の国内自給率は高くても、食料自給率には反映しない。
また、外国産の餌(飼料)で育てられた家畜は、外国産として計算されるらしい。
国産和牛であっても自給率には含まれないことになる。
野菜や外国産飼料で育った家畜の生産量を国内自給に加えるだけでも、日本の自給給率は30%以上上がるらしい。
3 廃棄される食料の問題
飽食になれた日本人は、多くの食品を廃棄している。
結婚式や仕事上の宴会、宿泊施設等々での食べ残し。
スーパー、コンビ、飲食店等々で、賞味期限切れというだけで廃棄される食料。
これらは、全生産量の三分の一にものぼっているという。
すべてが国内産の食料品とは言わないが、廃棄分を少なくするだけでも国内の自給率は上がるという。
再度、小市民の結論。
自給率うんぬんを声高に叫ぶ人に惑わされることなく、食べ物を大切にし、残さず何でも食べる毎日を過ごしていきたい。
趣味と実益を兼ねて、家庭菜園したり工夫して料理したりと、昭和30年代の生活を少しでもいいから取り入れたい。