我が家の三兄弟は箱になかなか入らない規格外だ。
その話は置いといて、今日の話は映画のお話。
原作は市井昌秀 の同名小説「箱入り息子の恋」。
でもって、原作の帯は以下の通り。
天雫健太郎は、自宅と職場である市役所をただ行き来する生活を送っている35歳。
息子の将来を案じた両親は、代理見合いに参加し、今井家の一人娘・奈穂子とお見合いするチャンスを掴む。
奈穂子にひと目ぼれした健太郎だが、行く手には思わぬ障害が待ち構えていたー。
【映画の感想】
一言で言って、「心が洗われるような作品」といえばいいのだろうか。
私はそれほど汚れた心を持っているとは思わないが、とにかくこの映画はピュア感いっぱいだ。
真面目な主人公を演じた星野源の朴訥とした雰囲気もいいが、夏帆が演じた盲目の少女がさわやかだ。
こんなことを言ったら怒られるかもしれないが、彼女は飛び切りの美人というわけではない。
しかし、清らかな少女の演技が光っていたし、官能的な場面では思わず息を止めてしまった。
特に牛丼屋での号泣シーンは圧巻だった。
また、服装がシンプルで、しかも淡いピンクや水色、白。
これが青空を背にした時、みごとにピュア感を増幅していた。
また、大杉漣のガンコ親父ぶりもよかったし、久しぶりに見た黒木瞳も美しかった。
その他、脇を固める俳優人も実にすばらしかった。
適度に笑いを盛り込んだ演出も、悲恋物語なのにホッとした一瞬をもたらしてくれた。
4つの☆、A級作品なんじゃあなかろうか。