なんだ?
保険なんて全然分からない。
全部、奥さん任せだった。
1年ほど前に保険を整理したじゃないか。
面倒なので、話し合いは奥さんに振ることにした。
すると、数日後の夜。
「保険の話をしよう」と奥さんに呼ばれた。
「ここに座りなさい」と言わんばかりだ。
「お父さんに分かるよう図にするから」と、何やら広告の裏に年齢を横軸、保険内容を縦軸にした図を描き始めたではないか。
待つこと1時間。
その間、ボーッとTVを観ていた。
「いい、説明するけんね」
ハイ、ハイ。
どうとでも説明してください。
説明を受けること数分。
結局、貯蓄型の郵便保険はそのままに、民間の保険は二人で月1.6万円ほどに・・・ということになった。
保険会社は投資型の保険を勧めているようだが、10年後の利益よりも今現金を握っていたいと考え、全部断ることにした。
保険会社の手数料や物価上昇分を差し引いたら、本当に利益が出るのか怪しいもんだ。
お金はあっていても身体が動かないのでは元も子もない。
どんな投資にも、リスクが必ず付いてくるし・・・。
贅沢は敵だが、ある程度は身体が動く内に使うのが一番いいと思っている。
ここまでの結論に達するまで30分。
奥さんの描いた図が素晴らしかったから早く終わったのか、図さえいらないくらいに簡単な内容だったのかは明らかにすまい。
保険屋さんと根気よく話した奥さんを称えたい。
そして、一件落着を喜びたい。